医師には3つの顔があるといわれております。それは、「天使の顔」、「普通人の顔」、「悪魔の顔」だそうです。医師は「病める方々」を治癒させるのが仕事ですから、「普通人の顔」は、通常の医療行為をし医療技術を向上させることです。「悪魔の顔」は、患者さんに料金を請求する行為だそうです。今の日本は、健康保険制度が発達していますので、現代社会において医師自身が「悪魔の顔」をすることはありません。医師の「天使の顔」、それは、医療における採算を度外視したアガペーであると考えられています。アガペーとは、「無償の愛」とされています。確かに、医療行為を施す中でこのような気持ちになることは多々あります。
私は、医師自身が「普通の人の顔」として病院などの医療現場で大活躍でき、たまに「天使の顔」をしているね、と言われれば一番満足なのではないか、と思います。自分の職場は何年も働く場所ですから、そこ医療現場がどのように動いているのかを見極める必要があります。
逆に医療現場は、社会全体の最近のガバナンスの強化に相まって、私たち医師にいろいろなことを求めてきます。医療現場のルールを守ることは当然ですが、医師はチーム医療のかなめとしての指導的役割を果たすことが求められます。つまり、良きリーダーシップが必要となります。そのためには、高い人間性、よいものを取り入れる積極性、医療における科学性が必要です。また、患者さんによりそえるコミュニケーション能力が強く求められます。そして何よりも大切なことは、あらゆる困難に立ち向かえる「突破力」です。
いかなる医師になるべきか?まず、高い臨床力を身に着けることです。でも、どの領域でもカバーしなければいけない臨床範囲はなかなか大変です。私の専門の循環器領域でも、虚血性心疾患、心不全、不整脈、大動脈などの血管疾患など領域は広く、また身に着けないといけない手技は心臓カテーテル、心エコー、CT・MRIなどなど、なかなか大変です。2つ目は高い研究能力です。臨床研究・基礎研究を介して医学を科学的に見る目を磨くことは大切です。3つ目は、コミュニケーション能力です。これは、論理的に分かりやすく、他の医師・コメディカル・患者さんに自分の考えを伝達することを意味します。
どうすればいいのか? そのためには、3人以上の異なった上司につくことをお勧めします。私の場合でも、大学で2人の上司、アメリカ留学中の上司1人、そしてそのあと入職した病院で2人、合計5人の上司から医学・医療を学びました。その間、その上司を取りまく先輩から多くのことを学びました。いろいろなテクニックを身に着けて、いろいろな上司・先輩に教えを乞う、これがいい医師になるためにはとても大切だと思います。
もし先生が、現在働いている病院から新しいことを学ぶために、他の病院に転職しようと決めても、その医療現場の外にいて中の様子はわかりません。だれか相談できる人が欲しいですね。友人、先輩、医局などが、その役目をしていますが、必ずしも十分ではありません。
どこに転職するのか、転職先に自分が求める上司がいるのか、自分が求めるスキルアップができるのか、それを調べることは大切です。でも、忙しいあなたがその時間を取るのはなかなか大変なことです。その時には、信頼のおける代理人を使うことです。それが、ワークステーションのような人材サービス会社です。
私は、ワークステーションがこれまで誠実に医療従事者や医療関係者の人材紹介・派遣を行っていることをよく存じています。以前、私のグループでCRC(Clinical Research Coordinator)の看護師さんを探していたことがありました。臨床研究に特化した看護師さん・薬剤師さん・検査技師さんの中で見つけようと思ってもCRCはなかなか見つかりません。私の説明を聞いて何人もの看護師の方にあたって下さり、ぴったりした方を探し出してくださいました。
この会社のコンセプトは「人にやさしい企業であれ」で、人材サービスを介して医療業界への貢献を強く希求しておられ、我々にとって頼もしい協力会社です。
医者は、どうしても仕事とプライベートが混在してしまいます。自宅に戻っても、あの患者さんはどうなっただろう、あの患者さんに使ったこの薬は適切だったか調べてみよう、と自宅のコンピュータで仕事を始めることもよくあります。土日に患者さんの様子を見に行くこともよくあります。自宅で症例報告や論文を書くこともあります。これは、医師を天職とした以上仕方がないことです。仕事とプライベートをどのように切り分けるのか?
私は、夏季休暇もしくは冬期休暇できれば1週間ぐらい休暇を取って旅行を家内とすることにしています。私、アメリカ留学中は2週間の休みを年に2回取ることができました。アメリカ留学はリサーチフェローでしたので、2週間の休みを取ることは可能ですが、研究は確実に遅れます。しかし実際は、頭がリフレッシュされかえって研究がはかどった経験から、帰国後ずっと、私は無理してでも年に1-2回休暇を取ることにしています。
あと、医師業以外に趣味を持つことも大切です。というのは、医者人生も黄昏時になると、自分の人生を振り返り始めます。その時に、その人生を彩るのは、自分のプライベートな生活、自分の交友関係、自分の趣味だと思います。今からどのように自分の人生を彩るのか、それを考えてみることも楽しいことです。私の知り合いの教授は、土日朝4時に起きて魚釣りに出かけます。別の教授は地元アイドルの追っかけを奥さんとされています。人生、楽しく生きていきましょう。
どの医療機関におかれても、優れた医師はどこに行ったのだろうと思われているかと思います。どの大学に医師派遣を依頼しても「最近医局に人が少なくて・・・・」と断られます。病院受難の時代です。病院長、事務長などが必死になって医師を探し当て採用しても、必ずしもいい医師とは限りません。そのようなときは責任もって最後まで付き合ってくれる人材サービス会社に依頼することだろうと思います。
一度ワークステーションにお尋ねください。きっとニーズに合った医師を探し当て提案してくれるはずです。
常勤・正職員への転職から、アルバイト、スポットの働き方まで、お仕事探しをワークステーションがサポートします。
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